会期:2010年4月29日~11月28日
戦後のドサクサで生活苦にあえいでいた開高青年は、ひたすら海外逃亡の執念を胸に抱く。フランス語の習得に励み、その成果を試すために名画劇場の2本立てに通いつめた。友人から借りたシャンソンのレコード盤は、擦り切れて線がなくなった。「えんぴつ」同人の仲間は、その早熟と才能に怖れを抱きランボオと呼ぶ。1960年冬、念願がかないあこがれのカルチェ・ラタンで下宿生活を経験した。後年、パリは、酒と食との探究に、そして骨董屋の店先を覗き込む楽しさが忘れられず、旅の帰途には必ず立ち寄る場所となった。
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